使用方法・履き方
医療用弾性ストッキングは圧迫力が強いため、正しい履き方や使い方を覚えてご利用ください。
弾性ストッキングの選び方・着用のポイント
弾性ストッキングの選び方
圧迫の目的を決めて、圧迫圧と形状を選びます。次に足首の周囲を基準としてサイズ表を照合して最適なサイズを選択します。
着用のポイント
- 着用時に爪を立てないようにご注意ください。
- 着用時はストッキングが引っかかったり、ストッキングを傷つけたりしないように、手足の爪は切って整えてください。また、リングや腕時計などの宝飾品は外してご着用ください。
- 伸縮性の高いモデルは、特に伸ばし過ぎにご注意ください。
- 着用時は少しずつ均等に伸ばしながらたくし上げてください。たくし上げる際に、摩擦力の強いゴム手袋を使うと比較的楽にたくし上げることができます。
弾性ストッキングの履き方
つま先ありのストッキングの場合
着脱方法としてストッキングを裏返す方法も紹介されていますが、シグバリスではゴム手袋を利用した着脱方法をおすすめしています。ゴム手袋はキッチン用ゴム手袋で摩擦がかかりやすいものをお選びください。シグバリスでは綿にゴムを貼った専用の手袋もご用意しています。
❶ストッキングのつま先部分にしっかりとつま先を入れて、かかと部分にかかとの位置を合わせます。
❷土踏まず部分を引っ張りながら足裏部分を調整します。
❸つま先がきつくなりすぎないように注意しながら、指の腹や手のひらを使い、足首までストッキングを引っ張り上げます。
❹その後、ふくらはぎに沿って、指の腹や手のひらを使い、強く引き上げます。各部によけいなたるみやずれがないかを確認します。
つま先なしのストッキングの場合
❶つま先なしストッキングにはフットスリップ(補助具)がついています。
❷まずフットスリップをつま先にかぶせて、フットスリップの上からストッキングをかかとまで滑らせて着用します。
❸かかと位置が合ったのを確認後、つま先ありストッキングと同様に上部までていねいにたくし上げます。
❹最後にフットスリップを足先から引き抜きます。
脱ぎ方
❶ゴム手袋を着用し、ストッキングの上端からかかとに向かって裏返しながら引き下げます。
❷爪や指先ではなく、手のひらをつかって脱ぐようにしてください。
装着補助具のご使用
力の弱い方や毎日の着用に負担を感じる方には、着用補助具のご利用がお勧めです。
すべりやすく履きやすい装着補助具を使うと、つま先ありのストッキングでも日々の着用がとても楽になります。
九州メディカルサービスでは、大変お買い得なストッキングと着用補助具のセット販売もご用意しています。
着用が面倒な方
特に軽度の静脈瘤の患者様の場合は、毎日の着用が面倒になってまったく履かなくなるよりも、圧が弱くても履いたほうが身体の負担は軽減されます。
日々の着用が困難な場合には弱めの圧迫力の選択もご検討ください。
洗濯方法
- ぬるま湯に中性洗剤を入れて、丁寧に手で押し洗いをします(中性洗剤以外の漂白剤や柔軟剤の使用はおやめください)。洗濯機をご使用の場合、ネットに入れて弱い水洗いをご利用ください。
片脚ストッキングは、マジックテープ部分を合わせ留めしてから洗濯してください。センシノーバー(滑り止め加工製品)は折り返して手洗いしてください。 - 汚れが取れたらぬるま湯でよくすすぎ、タオル等で水気を取ったのち、陰干しで乾燥させます(乾燥機やアイロンなどは使用しないでください)。